地下にも可能?トイレ増設リノベーション

2021.06.13
  • お知らせ

近年はデザイン性の高いトイレや自動で掃除してくれるトイレの登場など、より快適で利便性の高いトイレが設置されている施設の人気が高い傾向があるなど、トイレの快適さが見直されています。
以前2階にトイレを増設するメリットや注意点について紹介しましたが、今回は地下にも作れるの?と言うそんな疑問にお答えして、地下トイレ増設について、メリットやデメリット、注意点を解説していきます。
地下室がある住宅、マンションは日本では比較的少ない傾向で、そのため実例やクチコミが見つかりにくいかと思います。
トイレのリノベーションを多く行うNAKAJIMAが解説いたします。



トイレを地下に増設した際のメリット・デメリットをご紹介します。

メリット


余ったスペースを有効活用

トイレ数を増やしたいけれど地上部分に増設するにはスペースの制約があるような場合、地下に意外と多い眠っているスペースを有効活用することができます。

トイレ待ちを解消できる

施設等で同じフロアに増設のスペースが確保できない場合には、地下にトイレを増設すれば、トイレ待ちが解消できます。
生理現象ですから、トイレ待ちは不快感やストレスの原因となり、悪影響も少なくありません。

移動の手間がなくなる

急に利用したい場合のほか、階段の昇降が困難な方、子どもにとっては、トイレに行くこと自体が大きなストレスや障害となります。
同じ地下フロアにトイレがあれば、このような問題を解決できますね。


デメリット


逆流の恐れ

水流は高いところから低いところに向かって流れるため、地下にトイレを設置する場合、この性質への対策が必要になり、かなりの費用や労力が発生する場合があります。



地下にトイレを増設する際の注意点もご紹介します。


注意点

❶地階より低い位置に汚水槽を設置
汚水は地下よりさらに低い部分に流さなければなりません。
したがって地階の床よりも下に、メンテナンスのスペースも考慮した大きな汚水槽を設置する必要が生じます。
水槽のポンプには設置やメンテナンスにかなりの費用がかかるだけでなく、なかには汚水槽を新たに作ることが難しい場合もあります。
❷逆流防止弁付きのポンプ施設を
汚水槽は臭気漏れが発生する恐れがあるとともに、豪雨時などに雨水が入りこんでしまうと溢れる恐れもあるなど、浸水にも注意が必要です。
台風や局地的豪雨などによって、地下室での浸水被害も発生します。道路面より低い場所では下水が逆流することもあるため、汚水槽には逆流防止弁付きのポンプ施設を設置する対策も必要です。


トイレの増設費用

トイレ本体のグレード

ベーシック(B)→10〜25万円
ハイグレード(H)→20〜30万円

給排水管の工事

既存の配管を繋ぎやすい(B)→50〜70万円
既存の配管を繋ぎやすい(H)→60〜80万円
繋ぎにくい(B)→65〜85万円
繋ぎにくい(H)→75〜100万円


まとめ



ご自宅に地下室があるものの、1階や2階などの地上階のみにしかトイレがないという方は、緊急時等地下にもあれば便利だなと思うことは多いと思います。
特にご家族が多い方、地下室でお過ごしになることが多い方は地下にもトイレがあったらなと思う機会は多いかと思います。
地下にトイレを増設することはメリットもある反面、越えなければならないデメリットもあることは事実です。増設リノベーションの会社とよく相談の上で工事の決行を検討しましょう。
また、先述したとおり、日本では地下室がある住宅は少ないため、地下室でトイレを施工した経験があるという施工会社や施工業者は少ないことも珍しくありません。そのため、施工会社や施工業者を選ぶ際はトイレや水回りの製作実績が多いかどうかで判断するのも判断基準の1つに入れるのがおすすめです。
また、地階に便利なポンプは、次回以降の記事で紹介していきますので、そちらも参考にしてくださいね。

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