旅する人々の集う場所であるユースホステルは、心地よい夏の日の本日（8月26日）記念日を迎えます。

1909年8月26日、当時ドイツの小学校教師だったリヒャルト・シルマン氏が生徒たちと遠足に出掛けた際に、突然の大雨で小学校に雨宿りをすることになり、その雨は夜になっても大雨は止まず、結局そのまま一夜を明かすことになったのがきっかけとなり、安価で安全に利用出来る宿泊場所を提供することを主旨としたユースホステルが創設されたそうです。そのことを記念してこの日が記念日となりました。
ドイツ南部のバイエルン州では2004年まで原則満26歳まで（青少年の旅行者向けに開設された宿泊施設のため）の利用とする年齢制限がありましたが、2005年からは世界中の全ての地域・国で、利用できる年齢に上限を設けていません。2005年時点では世界の80ヶ国に約5500施設があり、そのうち約3分の2がヨーロッパ、日本では1951年の日本ユースホステル協会設立以後、全国各地でユースホステルの開業が相次ぎ、1974年の最盛期には587施設あったそうですが、それ以降の施設は減少気味であり、2000年には332施設、2010年には249施設、2013年では222施設まで減少しているそうです。

ユースホステルとホテルの違い

ユースホステルとホテルは、どちらも旅行者に宿泊施設を提供しますが、その運営方針や利用者のニーズに応じて異なる特徴を持っています。

1. 宿泊料金

一般的にユースホステルは、低価格で宿泊できることが特徴です。予算を抑えたいバックパッカーや若者、長期滞在を希望する旅行者に向いています。一方でホテルの宿泊料金は、設備やサービス内容によって異なりますが、ユースホステルよりも高い場合が多く、また部屋の広さや設備、サービスが充実しているため、快適さやプライバシーを重視する旅行者に向いています。

2. 部屋のタイプ

多くのユースホステルは、複数のベッドが並んだドミトリールーム（相部屋）が中心であり他の旅行者と部屋を共有するため、他者との交流が生まれやすい環境です。個室があるユースホステルもありますが、ホテルに比べると数は少ないです。一方ホテルでは、基本的に個室が提供され、シングルルームからスイートルームまで様々なタイプがあります。プライバシーが確保され、他の宿泊客と部屋を共有することはありません。

3. 設備とサービス

必要最低限の設備が揃っており、共用のキッチンやリビングルームが設けられています。ゲストが自炊できるように調理器具や食器が用意されていることもあります。サービスはシンプルで、フロントデスクの対応時間が限られている場合もあります。また、ホテルは、24時間対応のフロントデスクやルームサービス、レストラン、プール、フィットネスジムなど、さまざまなサービスと設備を提供しています。特に高級ホテルでは、より豪華な設備やサービスが期待できます。

4. 交流の機会

ユースホステルは、他の旅行者と交流することを重視した施設です。共用スペースが多く設けられているため、さまざまな国や文化の人々と自然に会話が生まれやすい環境が整っています。これにより、旅行中に新しい友達を作りやすいです。一方ホテルは、基本的に個別のプライバシーを重視した作りになっているため、他の宿泊客との交流の機会は少ないです。ビジネスホテルや高級ホテルでは、特に静かな環境が求められることが多いです。

5. ターゲット層

主に若者、バックパッカー、低予算での旅行者、長期滞在者が利用することが多いです。また、異文化交流やコミュニケーションを重視する人々にも人気があります。一方ホテルの方は…ビジネスマン、家族連れ、観光客、プライバシーや快適さを求める旅行者に向いています。また、出張や観光、特別なイベントなど、さまざまな目的で利用されます。

まとめ

ユースホステルは、ちょっとしたシェアルーム感覚で宿泊出来こともあり、近年では欧州を中心に若者やバックパッカーなどに人気の宿泊施設となっております。弊社も民泊事業を手がけさせていただいているので、ホテルというよりは、ユースホステル的な、宿泊者同士の交流があるのが嬉しいです。


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