世界の大部分の国では水道水がそのまま飲めない
日本の水道環境は世界でも優秀な国です。驚きなのは世界で水道水がそのまま飲める国は10ヵ国とされ、そのうちの一つが日本です。海外に行けば水道水を飲めないのが常識ですし、水はビンやペットボトルに入ったものと同じ様に買い求めるのが普通です。外食の際、レストランでも、ワインやコーラと同じように水は有料だったりします。
飲めなくなる理由とは?
飲めなくなる理由は、人口減少とインフラの劣化です。日本の人口は減り続け、少子化対策が騒がれている現在でも、革新的な策はなく、需要が減り続けています。それはイコール財源の減少につながり、宮城県などは、水道民営化に舵をきりました。民営化に関しての賛否はあると思いますが、国も地方自治体も予算が無いというのであれば仕方が無い部分ではあると思います。(他を削れないの?という感想もありますが…)水自体の需要が無くなり始めているのは事実です。さらに、日本は、67万6500km(地球約17周分)の水道管が地中に埋まっています。当然こちらの配管の劣化も進み、2016年の時点で全体の14.8%が40年を超え、20年後の2036年には23%に達するということです。
驚き!毎年2万件以上の漏水・破損事故が起きている。
寿命を迎えた水道管は常に新設されている訳では無く、水道管の更新具合は0.667%(2018年度)との事でこのペースで行くと、新しく入れ替えが終わるのは130年以上先という試算が出ています。