高度経済成長期の遺産
日本の高度経済成長期(1950年代から1970年代)には急速な建設ラッシュがあり、
多くの建物や住宅がこの時期に建設されました。
その際に使用された排水管も同じ時期に設置され、今日まで使用され続けています。
給水・排水管の耐用年数は30~40年程度とされていますので、
今まさに、タイムリミットが迫ってきています。
都市の高齢化及び人口減少
日本の過疎地域では高齢化・人口減少が進行しており、
地方での予算も限られ、なかなか管の交換が進まない状況の様です。
さらに、給排水管のインフラは地下に埋もれているため、
老朽化や問題の発見が難しく、保守や修理の優先順位(管の劣化の度合い・その地域の人口の多さにより変動するのだと思いますが…)が
難しい舵取りが必要になっている状態の様です。
最新の排水循環システム
報道の愛媛県西予市のシステムは、雨水のほか、風呂や洗濯などで使った生活用水を回収し、
独自に開発された装置で殺菌処理や汚れを取り除いて浄化しているとの事。
浄化装置のタンクには、一般的に住民1人が一日に使うとされる200リットルを保管し、
排水された水を水道施設で処理したのと同じように住宅内で繰り返し使うことができるということです。
排水であれば、何度使っても、それほど抵抗感は無い人が多いのでは…と思います。
まとめ
ここ最近「水のインフラ」が話題になりつつあります。
2021年には、宮城県の水道事業民営化が話題となりました。
コンセッション方式で(コンセッション方式:行政が公共施設などの資産を保有したまま、民間企業に運営権を売却・委託する民営化手法)
民間(外資も含む)に任せないと予算が足りないという状態なのだろう…と、いう状態ですが、
給排水管の老朽化は待ってくれないので、今回の排水の再利用のニュースは朗報だと思ました。
水回り専門のNAKAJIMAでは、水道蛇口の増設の他、
水回りのストレスをなくすための点検や設備の相談も受付しております。
ぜひ一度お問合せくださいませ。