毎年12月2日は、「原子炉の日」として記念される日です。この日は、1942年12月2日にアメリカのシカゴ大学で行われた歴史的な実験を受け制定されております。この実験では、人類史上初めて持続的な核分裂の連鎖反応を成功させました。この瞬間は、科学技術の新時代を切り開いたと同時に、核エネルギーの平和利用や軍事利用における多くの課題をもたらしました。原子炉とは継続的に原子核反応を持続させるための装置のことで、中性子を放出しながら大きなエネルギーを発生させる核分裂反応は、発電所をはじめ、航空母艦、潜水などのに使用されています。また、原子炉は大きく分けて、「天然ウラン燃料炉」「濃縮ウラン燃料炉」「プルトニウム燃料炉」「トリウム系燃料炉」の4タイプの原子炉が存在しており、日本では主にウラン型原子力発電所が稼働しているそうです。
核分裂の発見とその応用
1938年、ドイツの科学者オットー・ハーンとフリッツ・シュトラスマンが、ウラン原子核が中性子を吸収することで2つの軽い核に分裂する現象を発見しました。続いてリーゼ・マイトナーとオットー・ロベルト・フリッシュが、この現象を「核分裂」と名付け、理論的に説明しました。この発見は物理学界に衝撃を与え、大量のエネルギーが放出される可能性に注目が集まりました。
第二次世界大戦の影響
核分裂による膨大なエネルギーを活用するアイデアは、すぐに軍事目的に結びつきました。第二次世界大戦が激化する中、連合国はナチス・ドイツが核兵器を開発している可能性を懸念し、アメリカ主導で「マンハッタン計画」を発足させました。その一環として、核分裂の制御技術を開発する研究が進められたのです。
核エネルギーの発展と倫理的課題
「利点と課題」
核エネルギーの最大の利点は、化石燃料に比べて温室効果ガスの排出が少ないことです。しかし、一方で、放射性廃棄物の処理や事故のリスクが大きな課題となっています。チェルノブイリや福島第一原子力発電所の事故は、核エネルギーの安全性に対する社会的な不安を高めました。核エネルギー技術は、平和利用だけでなく、核兵器開発にも転用可能です。そのため、国際的な枠組みで核拡散を防止する努力が続けられています。核兵器禁止条約など、核の脅威を取り除くための国際協力が不可欠です。
まとめ
1942年12月2日に始まった核エネルギーの時代は、科学技術が人類に何をもたらすかを象徴する出来事でした。核エネルギーは、世界を変える可能性を秘めていますが、それをどのように利用するかは私たち次第なのだと思います。
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