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ダクタイル鋳鉄管(ダクタイルちゅうてつかん)とは
ダクタイル鋳鉄(ダクタイルちゅうてつ)とは、組織中のグラファイト(黒鉛)の形を球状にして
強度や延性を改良した鋳鉄(ちゅうてつ)です。
「ダクタイル」とは「延性のある」という意味で、従来鋳鉄の組織中に細長い片状に分布していた
黒鉛を球状化させ、強度や延性を改良した鋳鉄(ちゅうてつ)です。従来の鋳鉄管に変わり、
水道管をはじめ、下水道、ガスなど幅広い分野に使用され、日本における水道管で多く使われている管材です。
ダクタイル鋳鉄管の長所
・強度が高く強靭性、衝撃に強い
・耐久性がある
・金属材料の中では腐食に強く、電気抵抗が高いため電食の影響を受けにずらい
・継手は、伸縮性があり、地震時等の地盤の変動に順応できる
・施工性が高い
ダクタイル鋳鉄管の短所
・重量が重い
・土壌が腐食性の場合には外面防食が必要
・内外の防食面に損傷を受けると腐食しやすい
・継手の種類によっては、異形管防護を必要とする
・離脱防止機構を有さない継手は、地震時等の地盤の変動により伸縮量が限界以上になれば離脱する。
地中の有害物質対策の判断は、自治体に委ねられていて、水道施設の技術基準を定める省令では、自治体は管を敷設する場所によって適切な管の種類を選ぶと規定しているだけとの事です。日本水道協会の設計指針でも、土壌汚染などの危険性がある場所でPE管の使用を控えるよう求める一方で、どこが危険な場所に当たるのか具体的に示していないとの事なので、実際のところケースバイケースで確認施工しないと、他でも起こりえる事故だと思われます。
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